同志よ
どう言おうと
想像の体現のように
ただただ
並んでいる
触れないのに
さながら
側にいるように
眼差しから
ただ分かるから
増える願望は
何に綴ろう
君のそのレンズとレンズとで
組み上げた全貌が
騒がしく過ぎる全てをよそに
揺れている
答え合わせは無いままで
侵入を拒んだように
ただただ
笑ってる
遠くに鳴る
パレードの音がうるさくて
好きな色も分からないまま
編んだ花束を
誰にあげようか
君はそのフレームとフレームとに
飾られた肖像画
逸る好意と恐怖がないまぜの矢が
飛び交っている
頼まれてもいないのに
都合に
符合した
出来上がりは
今や誰の顔になって
誰の言葉を話した?
出来もしない想像
感傷を真似るみたい
ここはその景色と景色から
離された籠城だ
昨日も今日も
曖昧な部屋でまだ探している
あなたの声も知らずに
求む応答
どこにいるの?